母と2世帯住宅で暮らしているのだけど、歩行機も導入してお家もそろそろ母が使いやすくしないといけないかな?
でもどんなリフォームをすべきなんだろう、、、
そう思っている方も多くいらっしゃると思います。
ここでは、転倒防止につながるリフォーム内容と、現状の高齢者の方の普段の悩みに対して、どんんなリフォームが必要かお伝えします。
では早速解説していきましょう。
高齢者になぜリフォームが必要になるのか?
高齢者の生活をより良くする、バリアフリーというものが存在します。
バリアフリーと聞くと、階段がスロープ式になったり手すりをイメージする方が多いのではないでしょうか。
高齢者になると歩行機能や、股関節の可動域が小さくなりつまづくことが多くなってしまいます。
また骨粗相症という、骨がもろくなってしまう症状・病気になる方もたくさんいます。
結果転倒してしまい、入院になって筋力低下→体全体の機能が弱まり、少し強めな言い方になりますが、寝たきり、認知症、または死に至ってしまいます。
転倒して骨折することは、まぎれもなく事実です。
多くの方の場合、転倒をきっかけに、室内の床に転んだだけでも骨折してしまい、歩けなくなってしまうなんてことは大半。
そこで高齢者の骨を守るためにも家での転倒防止を行うことが重要です。
転倒原因・場所からみる必要となるリフォーム内容
令和2年 10月8日 「消費者庁 10月10日は、「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!」より
このデータからみる転倒事故の発生場所は、
① 浴室・脱衣所
② 庭・駐車場
③ ベッド・布団
④ 玄関・勝手口
⑤ 階段
となっております。
①③④⑤に関しては、実はリフォームで解決することがあります。
※ ②の庭や駐車場は例外かなと思います。理由としてはリフォームの施し用がないので、1人車に乗る・降りるの介助を行いましょう。
浴室・脱衣所でのリフォーム内容
① 浴室の床の張り替え (優先度: 特大)
浴室の床での転倒が一番多いです。
そのために転倒防止のための滑り止めかつクッション性がある浴室の床へと張り替えましょう。
② 浴室の手すり (優先度: 特大)
浴室の手すりは入浴、脱浴での立位、座位をとるためにかかせないものです。
横手すりがあることで、全体重を預けられます。手すりがないと濡れた滑り止めの効いてない浴槽に使ってツルっと、滑ってしまう危険性があり転倒や、腕での打撲や骨折にもつながってしまいます。
手すりがあるだけでも浴室での移動がとても安心ができます。
または、浴室内での歩行の安定をとるために浴室の手すりはかかせません。
③ 浴室暖房(優先度: 中)
浴室暖房は、高齢者の方へのヒートショック現象をなくすためにおすすめします。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって引き起こされる状態のことです。通常、体温は一定の範囲内で安定していますが、急激な温度変化にさらされると体温調節機能が追いつかず、体内の熱のバランスが崩れ、
めまい、失神、動悸、呼吸困難、冷や汗、不安感などが現れる場合があります。重篤な場合には、心臓病や脳卒中などの合併症を引き起こす可能性もあります。
非常に危険な現象ですので、冬場の入浴のためにも浴室暖房は必ずつけるようにしましょう。
④ 浴槽(半身浴)の交換(優先度:小-中)
浴槽が古い場合は、浴槽内部に滑り止めは効いておりません。
ツルツルの状態ですし、スチール製の浴槽の場合は水深が深いです。
最近の浴槽ではエコのために半身浴ができる段差があり、水深も深くありません。
この段差が、立位、座位を取りやすくしてくれます。
浴槽内部にも手すりがありとても現代の浴槽は便利ですよね。
居室
① 引き戸にする (優先度: 大)
車椅子や歩行器の使用者は必ず引き戸にしましょう。
引き戸は、軽い力で開閉でき、身体的負担を軽減します。スペースの節約になり、車椅子や歩行器を使用する高齢者にとっても移動しやすくなります。
バリアフリーで、段差が少なく、車椅子や歩行補助具の使用しやすくなります。
② カーペットは必ずフローリングに
床がカーペットの場合は、フローリングがおすすめです。
カーペットって柔らかいから、転倒時の骨折予防にもなるんじゃ?
と思いますが、その効果が得られるのはごくわずかです。
それよりもカーペットの場合は、歩行時に足が引っかかりやすくなります。高齢者のバランスや歩行能力が低下している場合、カーペットの上での歩行は転倒や滑りに繋がる危険性があります。
カーペットは摩擦があり、歩行補助具や車椅子の操作を妨げることがあります。車輪の動きが制限されるため、高齢者が自由に移動することが難しくなる場合があるのでフローリングにすることをおすすめします。
③ 天井への突っ張り棒 (優先度:小)
居室での手すりは、ベッドから扉を出るまでに安全に歩くことができるための手すりになります。
もしベッドからの起き上がりが大変な場合や、夜中のトイレが頻回とのことでしたら、
天井への突っ張り棒がおすすめです。
もちろん介護用の突っ張り棒です。居室のどこに突っ張り棒を導入するかは、ケアマネージャー様とのやりとりで決めるようにしましょう。
高齢者のリフォームで今すぐすべき内容
先述で記載したリフォーム内容をまとめてその中でも、筆者が転倒事故ケースからみた優先度が高いリフォーム内容でいいますと、
① 浴室の手すり
② 浴室の床の張り替え
③ 歩行器・車椅子の方は引き戸
この3つが今すぐすべきリフォームです。
浴室の手すりは10年以内に家を建てたお家であれば、クリアはしているはずです。
介護保険が効く、リフォーム工事について
介護保険の要支援、要介護認定を受けている方にはリフォーム内容によって、介護保険が最大20万円おります。
横浜市が挙げている、介護保険の適用になる工事一覧。
手すりの取付け、段差の解消、滑りの防止等のための床材の変更、
引き戸等への扉の取替え、洋式便器等への便器の取替え等
詳しくはこちらの介護保険適応に関する高齢者のリフォームについてご参照ください。
※ 介護保険を利用してのリフォームの場合は、ケアマネージャーの方との連携をとりながら行うようにしてください。
このリフォームできる?といったお悩みに関しては、職専工なつめがご相談にのりますのでこちらからご連絡ください。
まとめ: 転倒事故が起きてからでは遅いのでお早めの準備を
以上が、高齢者住宅のリフォーム内容と優先順位についての記事でした。
転倒事故が起きてから、リフォームでは遅いです。
普段どのように歩いているか、生活は問題がないかを確認しましょう。
- 高齢者のリフォームは、転倒防止に重点を置いたものが必要である。
- 転倒が多い場所は浴室や脱衣所、庭や駐車場、ベッドや布団、玄関や勝手口、階段である。
- 浴室の床の張り替え、手すりの取り付け、浴室暖房、引き戸への交換、カーペットからのフローリングへの変更、天井への突っ張り棒の導入が必要である。
- 優先度が高いリフォームは浴室の手すり、床の張り替え、引き戸である。
- 介護保険を利用してのリフォームについては、ケアマネージャーの了承が必要である。
まずすべきは、ご家庭の高齢者の方とお話ください。
実はここで悩んでいるけど、そこまで大したことではないと本人が思っているケースが多くあります。
最後に弊社でできること
当社では、リフォームのご相談や他にも家に関する不便ごとに関する相談も承っております。ぜひなつめのお問い合わせから無料でできる相談窓口までお気軽にお送りください。
安全かつスピーディーに対応いたしますし、いきなり追加請求するはございません。
事前に見積もりをしてご納得いただいた段階で、ご請求いたします。
庭木の剪定や伐採、浴室部分改修、洗面台周りの修繕、手すりの取り付け・交換、外溝部の補修、水栓交換水漏れ・水回りの補修他にも、暮らし・家周りの悩み事に関する内容全てをご提供しておりますので、お電話やお問い合わせからの無料相談・無料見積もりお待ちしております。
いつでもお待ちしております。
この記事をよんでくださってありがとうございました。他の記事も是非読んでみてくださいね。